初心者には向きません。中級者向けです。

この本には、
写真がついていません。
レシピだけが載っている本です。

なので、
ローフードを今から始めてみようかな、
とかちょっとローフードを知ってみたい、
というような入口に立っているひとが参考にする本ではありませんが、
すでにローフードを始めていて、
いくつも料理を作っている人が、
もっと幅を広げてみたい、
と思ったときに役立つ本です。
そういうひとは、
作ったらどうなるかがイメージできているので、
余計な情報がないぶんとても利便性の高い本だと感じると思います。

　また実際アメリカのローフード・レストランでは、
どのような一日のメニューの組み立てが行われているのかを知る手がかりもあり、
とても興味深いです。
朝、
昼、
夜、
とメニューが組み立てられ、
そのそれぞれに日本でも集めやすい材料と作りやすい方法に多少アレンジされたレシピがついています。
それから、
器具の使い方や、
包丁の扱い方、
素材の扱い方、
背景にある栄養学の考え方なども詳しくのっていて、
具体的にどんな器具をそろえればいいか、
などのヒントも書いてあるところが、
非常にお役立ちです。
ローフードを教える学校はたくさんありますが、
マイスター2級で三万円、
1級で11万円、
そのうえになるともっともっと…（そんな高価格設定で本当にローフードを広める気があるのか？）みたいな国内の高価な料理教室に通うくらいなら、
この一冊でカバーできる範囲がかなりあると思います。
（その分、
料理器具や素材にお金が回せる。
）