初級者から上級者まで、儲かる不動産投資のイメージ作りに！

　不動産投資の初級者から上級者の方まで十分読み応えのある本です。
スポーツでも「イメージトレーニング」は非常に重要ですが、
初級者の方には、
不動産投資に関してはなかなかイメージが掴みずらく、
また中級、
上級になっても感覚的になってしまったり、
利回りだけを追いかけたり、
昨今の投資ノウハウ本の内容に振り回されたり。
不動産は二つとして同じものがないため、
情報があふれている分、
「本当に儲かる不動産投資って何なの？」ということは非常に分かり難くくなっています。


　そんな中、
不動産投資の代表的な手法に関して、
個別のノウハウではなく客観的に分析して利益を出すイメージが掴めるように工夫されたのがこの本です。


この本の構成は、
大きく下記の３つの部分に分かれています。

「物語的に投資イメージを掴む」
「論理的に投資イメージを掴む」
「コラム」

　「物語的部分」は登場人物が不動産投資に詳しい銀行員の方とやり取りしていくのですが、
その流れを読んでいくだけで、
不動産投資で重要な「儲かる常識」を理解することができます。
初級者の方はまずこの部分を読むだけでも良いと思います。

　「論理的部分」では、
どの投資手法で、
いつ買って、
いつ売れば、
どれくらい儲かるのか、
または損をするのかをイメージとして論理的に理解することができます。
個別の物件を取得する場合の分析方法としても使えますし、
各投資手法が横並びで分析されているので、
投資手法を選択する場合にも役に立ちます。
ただ、
少し難しいので不動産投資歴10年以上の私でも理解するのに何度か読み直しました。
辞書的に使える部分です。

　「コラム」では上記２つの部分で述べられている内容が実際の投資ではどうだったのかに関する実例、
また数値的なもの以外の間取など他の要因について書かれているので、
具体的な投資物件選定時に役に立つ内容になっています。