読んでココ！の代用にはならない

他の人と同じく、
読んでココの代用品として購入しました。


このソフトの良い点
・文字そのものの読み取り精度は非常に高い
　正直、
読んでココよりも高いかも知れないです。

・レイアウト枠の結合が簡単にできるので、
誤認識の修正が容易
・読み取り結果のテキストと、
読み取り前の画像が並べて表示出来るので、
認識結果の比較が凄く楽
　行単位でズラズラっと並べられているので、
この機能は素晴らしいの一言です。


このソフトの悪い点
・ルビを認識しない
　正確には、
ルビを含む行は、
ルビまで含めてレイアウト枠を作っても、
ルビ文字は完全に無視されます。
これは自動、
手動を問いません。

　読んでココを使っていた人ならば、
枠に入ってさえいればルビまで読み取っていく動きを想像すると思いますが、
このソフトは縦一直線にしか読み取りません。

　私にとってこの仕様は致命的な欠陥とも言えるもので、
青空文庫形式への出力がもの凄い手間になってしまいます。

　（読んでココの場合は、
ルビ文字を特定の文字、
例えば《》で自動的に囲ってくれますが、
このソフトはルビ文字まで含めて全部手入力になってしまいます…）
・レイアウトの自動認識がもの凄く雑
　例えば、
改行して１文字上がった部分を、
改行前の行とは別エリアとして認識します。

　まあ別のエリアになったからと言って、
読み取りに支障を来す訳ではありませんが、
複数行の場合レイアウト枠がいくつも作られるので画像が見にくくなってしまいます。

　また、
レイアウト枠の中に別の枠を作っても、
外側の枠しか認識されない不具合（？）も有ります。


初めて手にしたOCRソフトがこれだったならば、
きっとその認識力と比較機能のすばらしさに感動し、
一生このソフトを使い続ける事を誓っていたでしょうが、
いかんせん読んでココが先だったので、
ルビが読めないという仕様に絶望してしまいました。

次のバージョンが出るならば、
是非ルビ文字に対応して頂きたいと思います。


読んでココが手に入らない今となっては、
このソフトがベターでしょうね。