Lawrenceの短編のリトールド版です

Penguin ReadersのLevel 2（600語レベル）
語数　6,300 YL 2.4

イギリスの小説家で、
『チャタレイ夫人の恋人』等の作品でも有名なロレンス
氏が、
1922年に発表した短編小説のリトールド（簡易）版です。


小さな農場で暮らす30歳前後の２人の女性、
BanfordとMary。
Banfordは、
小柄で
メガネをかけており、
病気がちであったため、
農場の仕事はMarchがほとんど一人
でしていました。


飼育をしていた鶏が、
しばしば狐の被害にあっていたところ、
８月のある日、

Maryはその狐と遭遇します。
狐は、
怖がることもなく、
まるでMaryを知っているか
のような目で見て、
その場から走り去っていきました。


それから、
しばらくした時、
２人の家をHenryという若者が訪ねてきます。

以前、
Henryの祖父が暮らしていたからという理由のようですが、
Maryは一目見て、

「あの狐"The Fox"」だと感じたのですが…。


その後、
HenryはMaryに好意をよせるようになり、
何度も何度も結婚を迫ります。

Maryは押しきられる形で、
求婚に応じましたが、
Henryのことが好きではないBanford
はこの結婚に大反対。
Henryも次第にBanfordに対して殺意を覚えていきます。


その後、
Henryが２人の家から出て行き、
冷静に考えたMaryは結婚を断り、
２人の
結婚話は破綻したのですが…。

最後には、
驚く展開が待っています。

最後まではっきりと明示されないHenryの正体や、
急進的な結末を迎え、
読了後、

何とも言えない後味が残る本でした。