信念あるひと

　どちらかと言うとガンディーの思想の正当性を述べるものであって、
どうすれば心をコントロールできるかとか、
俗人のレベルをあげる手法のような論理は少ないようだ。
だが彼の生き方をわかりやすく自分で述べているものではある。

　「（非暴力への強い信仰は）神への強い信仰があってはじめてもつことができます。
非暴力の人は、
神の力、
神の恵みによらなければなにもできません。
怒りや恐怖や復讐心を抱かずに死ぬ勇気を持つこともできません。
このような勇気は、
すべての人の心のなかに神が宿っており、
神のいるところには恐怖はない、
という信念からきています。
神はどこにでも存在すると知ることによって、
敵と呼ばれる人々の命さえも尊ぶことになるのです。
」
　また、
「はじめから自分の方が苦痛を感じることによって、
相手に勝つことを考えているのです。
」「私は長く臆病だったために、
暴力を心に秘めていました。
臆病者でなくなってからはじめて、
私は非暴力を高く評価するようになりました。
」
　俗な身にはどうして臆病でなくなると非暴力になるかも難しいとも言えるが、
何よりも神（真理）に誠実な人だからできることなのだろう。