歯応えのある労作が伝える真の官僚機能
本書は、
明治初期から大正末期までの約半世紀における我が国の官僚制度の変遷および官僚達の生き方を纏めている。


前半は、
維新志士が官僚に転じ、
彼らの引立てによる藩閥官僚跋扈の時代から、
キャリア試験を通じた学士官僚へと移って行く官僚制度の変遷が中心。
行政、
立法、
司法の三権分立を実現しようにも、
人材難に直面する明治政府が、
試行錯誤しながらも官僚制度を整え、
国家制度の基盤としていく取り組みは、
ともすれば政治家や政治制度にスポットが当たりがちな中で、
目から鱗の感があった。

なお、
序盤での官僚養成校としての東大に関するくだりは立花隆「天皇と東大」で既読感があったが、
対象が同じなのだから当然。
むしろ、
視点の違いから両者を補完的に読むと視野が広がる。


後半は、
大正さらには昭和(戦後含む)の歴史に名を残す官僚達の列伝という要素が強まる。
欲を言えば、
昭和の革新官僚と戦時政策、
そして、
敗戦から戦後復興の舵取りなど、
更に筆を進めてもらいたかったが、
それはまた別の話か。
桂園時代から二大政党時代へと進む近代日本の議会政治揺籃期における官僚の役割は、
現代における官僚政治家の在り方を考える上でも有用。


著者は慎重に現代との重ね合わせを避けた上で、
最後に少しだけこの数年の官僚制度の混乱に言及している。

「政治主導」という考えれば空虚な言葉と、
安いルサンチマンや妬みから、
それなしに成立している国家が現代にはない官僚制度を随分と壊したことの愚かさ以上に、
それにしても制度疲労しきった日本の官僚制度の立て直しが問われているのだろう。
近代日本の官僚 - 維新官僚から学歴エリートへ (中公新書)

その他の感想

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【注意】羊皮には使用できません
発色は良い、いや良すぎ?
とりあえず序盤レビュー
手軽でいいけど…
明日から使えるソング&チャンツ80・活動50
『美しいもの』の見本として
元気でます
「調べろ」なんて簡単に言わないで
定期購入復活に期待
24bit96khzまで対応
カッコイイです!
デザインめっちゃいいです
解説は親御さんのために書かれています。
自分で組み立てられる人向けです
FUJIFILM FinePix S3Pro に
見た目が良いです
深爪注意!
FDと侮る無かれ…微笑ましく、そして泣けます。
彩姉最高です(^^)
シンプルなデザイン パーツの工作精度にやや難
漫画専用になって
ラノベ、今販売してるものまで読んだ者です
やっぱり最高★
男玩好きの琴線に触れるのみならず
気軽に読み始めたら...
3種類使った結果
可愛いと思う!
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