ネガとしては露出に厳格さが求められます。

L版プリントで見る限り、
デジタル一眼レフと見間違うほどクッキリハッキリとした写真が出来上がります。

すこしソフトさがあるのがネガフィルム共通の特徴だと思っていましたが、
これはネガとしてはかなりシャープかつ高コントラストな写りです。


エクター100で撮った、
赤色の電話BOXを写した写真が私のお気に入りなのですが、
まるでデジカメの「ワンポイントカラー」機能を使ったかのようにカラー写真の中でも赤色だけがとりわけ強烈に発色しています。


また、
露出オーバーに強いと言われるネガフィルムですが、
エクターに関して言えば、
許容範囲が狭め。

露出が一段オーバーするだけで色かぶりが起き、
カラーバランスが崩れ始め、
画面全体がやわらかい色調に変わります。


ただ、
この特徴を活かせば、
本来の特徴と大きく異なる「ゆるふわ」写真にも活かせるフィルムとなります。

一方で露出アンダーは２段階ほど許容してくれるようで、
色調も崩れません。

ただ、
適正露出でも強めにでるコントラストがさらに強くなり、
暗部が黒潰れしやすくなってきます。


プリントは数少ないアナログプリントで依頼しています。
本フィルムはデジタル補正に頼らずとも最高のプリント結果が得られる最高画質のフィルムなので、
是非アナログプリント屋さんへ依頼することをお勧めします。


ネガとしては厳格な露出が求められることから「使いやすさ」という点で一点減点してみました。

もちろん露出をきちんと測って撮るにはプロ用としてすばらしい一品だと思います。