結論:永遠亭のウサギ達がとにかく可愛いかった

　てゐフィギュアの出来についてですが、
まあ及第点かなと。
てゐというのは一目見て分かるレベルですが、
劇中そっくりかと言われると……。
てゐの腰掛けているウサギなんかは、
そっくりなんですけどねー。
目元口元なんか、
まんまですホント。
台座を入れて38ミリ弱の大きさのこれは、
ファン用アイテムと言えそうです。
あと梱包の箱が大き過ぎ過剰包装過ぎなのは、
開けていてげんなりしてしまいましたよ……。

　今巻は鈴仙が主役としての貫禄を見せ右に左に大活躍、
まあてゐも永琳も輝夜も十分活躍していましたけれど。
みんなが一様に読者が「らしい」と思うそういう行動をし、
時折優しい面を見せる怖い面を垣間見せる……。
この辺、
あらた先生の東方への、
各キャラへの愛が存分にこもった描きぶりであったかと思います。

　他にもパチュリーやら妹紅やら綿月姉妹もゲストキャラとして登場、
そんなでも彼女等を差し置いて永遠亭のウサギ達が読んでいて実は最萌えだったりしましたが。
それは豊姫も、
こっそりウサギ達をお持ち帰りしようとするというものです。
あれは正に、
読者達の気持ちを代弁しての行動だったと思われます。

　上下巻と続いてきた「東方儚月抄　月のイナバと地上の因幡」もこれにて完結、
随分とこの作品には癒させていただきました。
「よく分からない、
それ故に深い」が特色たる東方作品群においての4コマという分かり易い形態での連載、
キャラクター達の愛らしさを前面に出しての作品作りは、
東方初心者への導入作品を作るという意味合いからも成功であったと思います。
あらた先生、
連載本当にお疲れ様でした！