電子辞書本体の基本設計が・・・

Casioの電子辞書EX-WordシリーズDataPlusという機種のMicroSDカードスロットに差し込むタイプの、
追加型コンテンツです。

Casioの追加型コンテンツには本製品のようなMicroSDで供給のものと、
CDのメディアで購入してこれを電子辞書本体にUSB経由で転送するタイプと2種類あるようです。
後者タイプの場合、
本体（のFRAM）にそれだけの空き容量が必要です。
ただし辞書そのものと検索用インデクス容量の総合計は、
本コンテンツの場合でも60MB程度です。

本コンテンツには、
(1)独和辞典 (2)独英辞典 (3)英独辞典 (4)独独辞典 の4冊が含まれます。
以上が本製品の概要紹介です。
詳しくは商品説明項をご覧になってください。


次に使い勝手等のレビューです。
レビューアーが使用している電子辞書本体はDataPlus<6>というシリーズの、
XD-D7200と呼ばれる機種です。
DataPlus6というシリーズが一致していれば、
別の機種でも本製品の使い勝手は恐らくは同じです。
購入検討のかたには参考になるかも知れません。


先ず良い点。
追加コンテンツの辞書そのものはなかなか優秀です。
和独辞典が入っていませんが、
Oxfordの英独辞典がその欠点をじゅうぶんカバーします。
用例もそれぞれの辞書でそこそこ豊富です。
普通の独文専攻大学院生程度のドイツ語力で、
辞書として内容不足を感ずることは先ずないと思います。
翻訳家のようなかたにはきっと食い足りないでしょうが。


次に悪い点。
これは本製品、
つまり追加コンテンツそのものの責任ではありませんが、
本体内蔵辞書と追加コンテンツとがシームレスな構成にならない。
追加コンテンツは明確に＜追加の分も＞探す、
というオペレーションが必要です。

この弊害は、
例文や説明文中に出てくる単語を更に検索する、
という操作の際にモロにおもてに現われます。
実は＜簡単サーチ＞＜複数辞書検索＞というボタンメニューではこのシームレス化は考慮されてはいるのですが、
単語検索のその最中に不明な単語にカーソルを合わせて更に検索、
という電子辞書ならではの検索行為でシームレスでないのです。