普通の人々の物語
米国における日本史研究の大家、
ジョン・ダワーが著した本書『敗北を抱きしめて』は、
敗戦からサンフランシスコ講和に至る占領下の日本の7年間を生き生きと描き出すものである。
占領軍による改革は勝者による「押し付け」であったとし、
その産物である戦後民主主義に対して否定的なスタンスを取る言説は今なお根強い。
しかしながら著者は、
「押し付け」の構造があったこと自体は肯定しつつも、
しかし敗者の側を一方的に受動的な存在であったとみることを拒絶する。
単に「勝者が敗者に何をしたか」ではなく、
日本占領を「抱擁」として捉え、
敗者が勝者にどのような影響を与えたのかに着目するのである。


そのような問題意識の下に、
著者は、
占領期日本の社会・文化に焦点を当て、
「民衆意識」を掬い取ろうとする。
「瓦礫となった世界において、
社会の全ての階層の人々の声を回復し、
全てをやり直すということ、
それがどんなことを意味したかを感じ取ろうと努力した」(P9)というのである。


そんな本書は、
まさに日本の「社会の全ての階層の人々」が、
敗戦をどう迎え、
あの戦争をどう認識し、
占領軍とその改革にどう向き合い、
平和と民主主義についてどう考えたかを描き出す「敗北の物語」である。
上巻では、
あの戦争のもたらした破壊と絶望、
虚脱感を克服せんとするかのように登場してきた新しい文化、
そしてGHQの改革とそれに対する民衆の呼応が描かれる。
「戦後レジーム」からの脱却が叫ばれる今、
そもそも日本の「戦後」とは何だったのかを考え直す上で本書は避けては通れない一冊であろう。
戦後日本の「普通の人々」の生き様を描いたこのドラマティックな「物語」をじっくりと味わいたい。
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

その他の感想

読みやすかった。
いいんじゃね?
トレードカラー、レッド系
原発に関心がある人の必読書
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病床にて癒されました
ピッタリとフィットします
買ってはダメ!
使いやすい(^^)
一応日本語の文書は打てる
良いではないですか。
※kindle版は注意※
靴磨きを楽しめる人や、靴が好きな人におすすめします。
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「物理学とは如何にして創られるものなのだろうか?」
とても美味しい!
初級者にはよさそうよ
読んで悔いなし!
一流メーカなだけに
音楽職人
清潔感があって良い
最悪でした…。
物語に引き込まれる!!
ちょっと難あり
値段以上の当たりでした!
超絶酔う。
ゴリラと一緒に購入しました。
シマシマがなければなぁ~
無いより有る方が良いのでしょう!
マザーグースのすごさに改めて気づく。
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