教科書としては最悪。解説書としてもどうか。

大学のテキストとして編まれた書籍です。
しかしながら、
入門を名乗りながら、
けして初心者向けの内容ではありません。
それぞれの章で何を言いたいのか、
ある程度知識がある人間からみれば判らないのではないのですが、
初心者にはそれは不可能でしょう。
各章において重要なポイントと枝葉末節がごちゃごちゃなうえ、
「てにをは」さえ怪しい常体敬体混在の文体で、
これが私家版というならともかく、
正規の出版物だと言うから開いた口がふさがりません。


書かれたのは第一線の研究者でいらっしゃるのでしょうが、
研究者としての資質と教育者としての資質は別物だということを思い知らされる一冊でした。


不幸にもこの教科書を使う講義にどうしても受講せざるを得ない状況に陥った初心者のかたは、
ネットワークについて勉強したかったらごく判りやすい解説書がいくらでもありますから、
事前にそれらに目を通しておくべきでしょう。
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