キレッキレホン

同価格帯の所持機種としてGRADO SR325is / DENON AH-D5000
これらと比較してレビューさせていただきます。

アンプは複合機のCarat-Topaz Signatureの組み合わせになります。

高インピーダンス(250Ω)ですがボリュームつまみ9時過ぎの辺りで十分
音量はかなり取り易い機種に感じます、
iPod程度でも音量は問題ありません。


肝心の音質は、
この中価格帯(3〜5万？)の中でも定番機種とタメを張るか、
より上をいく音質に感じます。

少なくとも同価格帯の評判の高いAH-D5000と比較しても中高域の音色は倍綺麗に感じる上
解像感も非常に高く細かな音を拾い上げます。

POPSに使われるピアノの音は弾ける様に明るく、
非常に楽しく聞ける印象です。


低音はPOPSをノリ良く聞かせる程度
他機種と比較した場合ベースなどの低音がごそっと抜け落ちた印象に。

及第点は超えていますが低音のみにフォーカスを当てた場合
お世辞にも良質とは言えないので星1つ下げさせて頂きます。


ボーカルに関して。
(女性ボーカルをメイン)
距離感はSR325isと同等かより近く感じ、
大変聞き易い
ただし密閉型による反響の強さから鼻声になる印象も(数日すれば気にならなくなる)
T70の場合ボーカルの伸びや広がりに優れ、
より迫ってくる印象
購入当初はSR325isのほうが開放型故その辺り優れている印象でしたが、
今ではSR325isのほうが窮屈な印象に。


T70を一言で表すなら、
『キレッキレホン』
とにかく音の瞬発力に優れPOPSなんかはキレがありスピード感が半端じゃないです。

T70の良さはこのキレやスピード感を持ちつつも美音な点かと。

SR325isもスピード感に定評はありますがベクトルが少し異なり、
こちらは1音1音の明瞭さや荒々しさゆえかと。

その点に関してT70はギターやベースがもごもごしていて、
明瞭さが欲しい所

不満点を上げるとすればケーブルの癖、
ヘッドバンドに埃が付きやすい事でしょうか。