出色の一冊
円卓の騎士の物語を読むとアーサー王やランスロットの雄姿が描かれている。

しかしそれは言葉による描写であり、
目に映るものではない。

読み手は心の中で描きながら冒険譚を読み進むが、
ふと自分の想像力に疑問を覚える。

そんな時、
この本を読む、
いや見ると想像が具体化する。

これは感動だ。

王侯貴族の華やかな甲冑もあるが、
地味な兵士の兵装が中心だ。

しかし、
人間の急所に貴賤による違いはない。

どんな姿で戦っていたのか十分に想像できる。

また表題と異なり、
女性の服装にもページが多く割かれている。

中世の物語は貴婦人を守護する騎士道が謳われているものが多い。

その姿がどんなものだったか、
写真で見られるのは貴重だ。

他にも、
甲冑や兵器の生産がかなりの規模で行われていたことも興味深い。

中世フランスで数千の兵装が発注されたという記述は二つの事実を示している。

一つは兵装は手仕事ながら工業的に大量生産されていたこと。

もう一つは購入したという事実から貨幣経済が成立していたこと。

他にも、
紛争地では住民が武装するのではなく、
傭兵を雇っていたことも貨幣経済の発展を示す。

これは日本で同様で、
同時期東西で戦争が素人の手に負えるもので無くなり、
専門職が成立していたことは興味深い。

良く、
戦争イコール徴兵制と叫ぶ左翼政治家がいるが、
近代的な戦争は専門家の技術に支えられるものだ。

国民国家の成立が大兵力の動員を可能にしたが、
拠点制圧に焦点絞られることにより再び戦争は専門家の手に戻った。

中世ヨーロッパの兵士の兵装もまた専門家ならではの工夫に満ちている。

それが兵科の分化にも表れている。
小銃を扱う兵士などはその典型だろう。

本書の写真や絵は美しく目に楽しい。

日本の戦国時代の甲冑も華やかなものが多いが、
戦場では敵味方の識別性が重要だった。

その意味では実用本位なのだが、
まるで映画のワンシーンのようだ。

情報量は極めて多い。
その割に値段が安いのもありがたい。

出色の一冊です。
中世兵士の服装―中世ヨーロッパを完全再現!

その他の感想

単体でも合体させてもカッコいい
参考になればと思います。
「やわらかい」というより「ふつう」ハブラシくらいの硬さ
お年寄りがおられるご家庭に。VE-GD24DL-Wよりも絶対こちらをおススメします。
アニメから入った人にはぴったりの絵柄
頼りになる
iPadAirが小型PCに。
「傾聴と発問」実践の村田先生の教科書。
このCDが欲しい
テレビ局だけの責任にはできない社会的な課題
服飾の宇宙
音の良さはこちら
ハンドル付きが欲しかった
ケーブルは長めで良いが
なんと言っても・・・
やっぱり山内先生です
大き目をどうぞ
40年ぶりの復刊! 「本」の持つ意味合いも感じられる
ここまで書いたら反則でしょう
ふだんも使用しています
心地よいクリック感
理想のラック
これで時間短縮★
あまり効果無し・・・
小学生でもOK
赤・青に比べ,3cm短い。でもお箸入れに入りません。
アンジェリーノに使用
PS3よりは見易くなってます。
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