またひとつの、そして大きな「区切り」の巻

３巻、
６巻、
そして本巻９巻、
物語的に、
そして登場人物に大きな「区切り」が
訪れているような気がします。

　
加えて本巻は歴史の大きな転換期。

水上先生は歴史モノではないと仰っていますが、
歴史モノと見ても新しい解釈で
読んでいた楽しい。
テルさんが色々カッコイイです。

…正直、
本巻を読み終えるまで松永＝松永久秀だと失念していましたけど、
それ
を理解して読むと松永も中々にいいキャラに仕上がっていて前巻でムドに茶器を割られたエピソードを思い出し苦笑…。
囓った程度に歴史を知っていると楽しみが増えます。

それ以上に、
新刊が出る度に１巻から読み返したくなります。

　
先生の作品中で語られる登場人物の何気ない真摯な言葉や死は、
ただのその場限りの「理由」を他のキャラに植え付けるだけのモノで無く、
残された他の登場人物に、
しっかりと引き継がれ昇華されるのが印象的です。

歴史的＆物語的にも転換期。

そして何より「風祭」のキワードの登場、
鳥肌経ちました。

次巻も楽しみにまっています。