瞬発「思考」力。

自分は、
かなりの「メモ魔」で、
A6のキャンパスノートに早や35年ほど、

ひたすら気づいたことをメモし続けて生きて来た。


他にも、
A４のコピー用紙（縦使い）や、
会議室のホワイトボードや、

英国製の大判日記帳や、
配布資料の欄外やらに、

とにかく、
なんでも、
かんでもメモし続けて生きている。


それでも、
あまり「頭が整理されてスッキリ」する毎日とは、

言えない日々だった。


メモの書き方に、

フォームと体系的なメソッドがなかったからなんだな、
と、

本書を読んで気づかせていただいた。


本書の提案は、
とにかくシンプル。


・A４横使いで書く
・１枚１件だけ書く
・左上にタイトルして、
アンダーライン引く
・内容（本文）は１枚につき4-6行で（１行=20文字程度）
・本文の各行頭には「ｰ」ハイフンを付ける
・１枚１分以内で書く
・吐き出すように、
「思いつく速度」で書いていく
・とにかく１日10枚書く
・書ききった後で、
クリアファイルに分類・整理する
・でも主に見返すのは、
3ヶ月後と6ヶ月後の2回だけ
・企画書作成の場合は、
書き出した後で、
ツリー化・吟味などする

このシンプルなメソッドを、

「なぜ、
そのメソッドが有効なのか？」
「特に、
どういう時に有効なのか？」
懇切丁寧に、
解き明かしてくれている。


「思考法」や「思考記述法」を、

学校では、
ついぞ教わらなかったな、
という思いは、

社会に出て、
年次が進むにつれて、
いよいよ強く思うことである。


我々（40代くらいの会社員）が、
後進や次世代の育成にあたって、

やるべきこと、
やっておいた方がいいこと、
のヒントを、

本書は多く含んでいる。


筆者は、
マッキンゼー出身で、
今は、
投資コンサルや、
社員教育、

若者へのベンチャー支援などに、
積極的に取り組んでいるが、