2冊同時発売という太っ腹、最高です。

まず表紙がいい！
若いハラセンにじゃれつく空乃。

いつもの下がり眉で笑う学生のコマっちゃん。

若いハラセンと目を合わせている佐条を、
ちゃっかり横目で見ている草壁。

みんなが高校の同級生だったら…って設定、
萌えました。

O.B.1が制服、
O.B.2は体育ジャージってのも、
おつですね。


しかし佐条がさらに色っぽくなってる！？…ぽろりと出る大学生の色気にズキュンとやられてしまいました…

互いを好きという気持ちが吐息までピンク色に染めてしまう草壁と佐条の甘い雰囲気に胸が一杯な上に、
大学の友人から見た佐条とか、
コマっちゃんの若気の至りとか、
20歳になった空乃とハラセンとか。

読み応え、
半端ないです。


自分としては有坂と響のなれそめまでも読めてよかったです。

高校生のハリセンを遠ざけ、
女性と結婚して子供まで作り、
離婚後はもう恋愛なんてと思っていた有坂。

そんな彼がどうして響を選んだのか。

必死な恋は人を動かす。
納得でした。


しかし、
O.B.2では空乃がかっこよくなり過ぎててビビりました。

でもハラセンと並ぶと変わんないんだなぁ。
ほっとしつつ、
やっぱりハラセンの側にいてくれてありがとうと心底思いました。


どのカップルも、
将来のこととか、
子供との対面とか、
親へのカミングアウトとか、
大人な事情が絡んできます。
高校卒業後、
『O.B.』のタイトル通り、
彼らの『その後』が読める堂々の完結編でした。


『同級生』から始まり、
『卒業生』『空と原』へ続き、
そして完結の『O.B.』。

たくさんの幸せを本当にありがとうございました。