相互監視でお互い潰しあう日本人

日本は儒教教育と山が多くて島国だから住民どうしで相互監視しあう権力者に従順で閉鎖的な国民性が出来たと本に書いてありますが、
それでも江戸時代は農民一揆が盛んに行われ、
明治維新後も日比谷焼き打ち事件や米騒動などの大規模な暴動がありました。
戦後も60年安保闘争や学生運動、
労働争議もありました。

近年大規模なデモや暴動が無くなってきたのは80年代くらいから学校で管理教育が強化されたからで、
社会でもプロ野球で管理野球を行ったチームが優勝しまくりで、
人間を管理するのが望ましい事だと国民が思い込み、
社会のあらゆる面でルールを増やしてお互いにルールを破っていないか監視するようになったからではないでしょうか。

80年代くらいからデモや暴動が無くなったかわりにいじめによる自殺が増えてきました。

相互監視して、
ちょっとでも他の人と違う行動をとる人間を周囲でいじめで追い詰めて自殺させてしまう。
そうやって出る杭を叩いて消し去るシステムが現在ではすっかり定着してしまいました。

相互監視を止めない限りはいじめによる自殺は無くならないでしょう。

本の中でうそういう相互監視でお互いを締め付けあうのは止めようと言ってます。

最近の右傾化も権力者側が仕組んだ事で国民が自発的に愛国心を持ったわけではない。

そういう権力者の意図に操られるのは止めて、
日本と言う国を少し距離を置いて見てみようと著者は提案しています。

日本は所詮は地球の一部でしかないのだから、
あまり日本に拘るなと。