数学を目指す彼、彼女達に
 代数位相幾何学(Homotopy論)の業績で有名なJ. H. C. Whitehead(1904-1960)は、
「Combinatorics is the slums of topology」と言ったとか。
もしWhiteheadが21世紀の今日まで生き永らえていたら、
"slums"を"downtown"位には言ってもらえたのだろうか…(それどころか、
今や大都市に変貌しようとしているが)。


 本書は近年急速に発展している加法的組み合わせ論についての教科書である。
この分野は主に整数等の加法構造をもつ対象の部分集合の構造に関する性質を研究する分野であるが、
対象の単純さにも関わらず、
様々な分野の深い道具が研究に用いられている。
著者はその道具を一箇所にまとめたいという意図を持って本書を書いたという。


 それでは加法的組み合わせ論では何が問題となっているのか?例えば整数の有限部分集合Aに対してその和と積の位数の大きさは無関連ではなく、
Max{|A+A|,|A・A|}≧C|A|^2-ε(2-ε乗)という不等式の成立が予想されているのだが(Erdos-Szemerediの予想、
本書p315)、
これは加法構造と乗法構造の両立には限界が存在するというある種の不確定性原理を指し示しているのである。
本書はこのような興味深い結果のパノラマであり、
全12章500ページに渡って様々な分野の手法を用いた結果が紹介されている。


 本書はとても面白い。
この分野にも近年多くの研究者の参入があり、
Green-Taoの定理(素数の集合の中には任意の長さの等差数列が存在するという主張)のような大きな結果も得られている。
しかし本書の参考文献には日本人の名前が殆ど見当たらない(皆無ではないが)事を、
評者はとても残念だと思う。
本書の出版に示されるような本分野の進展で、
そのような状況が解消されればよいのだが。
たまに聞かれる”日本では、
これこれの分野は根付かない”などという言説を評者は信じない(インターネット上を検索してみると、
Computer Science関連の研究者の方も含めて本分野(本書)が我が国でも話題になっていることが分かる)。
Additive Combinatorics (Cambridge Studies in Advanced Mathematics)

その他の感想

手頃な価格で大きな笑顔!
なぜかSoLaMi SMILE名義では無いけど
皮つき、濃い味、やわらかい。
今、聴いても名曲揃い。当時の感動がよみがえる。
やっと購入できた。
母のために購入!
MacでもOK
アニメは残念な出来栄え・・・
比べたことがないので・・・
これは多分未来の話。
丸洗いしたい…
ストレスゲーム
丁寧に仕上げられたBB弾です
年収1000万円の不幸
「1つでも多く」という気持ちが伝わってくる
この着心地最高
黎明期を支えた重要な一枚
必要な物が探しやすいところがいいです。
遅めのレビュー
食卓をきれいに、スマートに、そして美味しそうに演出したい方に
これで最初から最後まで理解できました。
商品はしっかりした作りです。
緩急織り交ぜた構成に感謝
システム等は上巻と変わらず
おなかとお肌の調子が快調
美味しいが、若干口の中がぱさつく
シンプルでありながらそれなりに機能を搭載したミリタリーお洒落時計
食べるとテンションが下がる
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