個人的には星５つ

ザ・バーズは、
ザ・ビートルズに影響を受けて登場しながら、
ボブ・ディランの曲をビートルズ風にアレンジして演奏した “Mr. Tambourine Man” などでフォーク・ロックというジャンルを確立する立役者となったのち、
サイケデリックな方向に進んでそのジャンルでも “Eight Miles High” という名曲や_Younger than Yesterday_や_The Notorious Byrd Brothers_という名盤を残し、
その_The Notorious Byrd Brothers_と同じ年にグラム・パーソンズの加入をきっかけにカントリーの方向へ大転換して_Sweetheart of the Rodeo_というカントリー・ロックの草分け的名盤を生み出すなど、
メンバーの変遷とともにさまざまに音楽性を変えながら後のミュージシャンたちに多大な影響をのこしたグループだ。
だから、
どれか１枚聴くだけではその全貌はわからないし、
ベスト盤で済ますのはもったいない。


このセットには、
1965年に出たデビュー・アルバムの_Mr. Tambourine Man_から71年の_Farther Along_までのオリジナル・アルバムが11作収録されている。
タイトルに “The Complete Columbia Albums Collection” とあるとおり、
実際には_Farther Along_の後に別レーベルからデビュー時のメンバー5人が再集結して作った_Byrds_というアルバムがあるのだがこのセットには含まれていない。
だが、
1973年に後期バーズを支えたクラレンス・ホワイトの葬儀でグラム・パーソンズとバーニー・リードンが歌ったといういわくつきの “Farther Along” をタイトル曲とするアルバムこそがラスト・アルバムにふさわしい気もするので、
それが欠けているのはさほど気にならない。
しかも、
_Sweetheart of the