『共感』について、丁寧にしっかりまとめてくれています！

この本の内容をひと言で伝えているのは、
最終章のここだと思います。


「個人と個人はどこかでつながっている。
響き合っている。
個人の境界は決して絶対的な
ものではない。
共感はそれを示す現象だ」個人の境界をしっかり認識していればいるほど、

共感の懐は深くなるように思います。


それぞれの章には、
このようなことが書かれています。


聴き手として矛盾した情報が入ってくると、
それを抱えているのは苦しいことなので、
早く
解消したくなるのです。
（20章）

（Coが感じたことを伝える時）外れているかは重要ではありません。
このようなコメントを
投げかけることが重要なのです。
このようなコメントを投げかけることそのものが「深い共感」
なのです。
（21章）

（coが）ぽつりと「淋しいなぁ」とつぶやいたとしたらどうでしょう。
（22章）

それでもいいから、
相手のために伝えたいことを伝える。
（25章）

話を聴くことは、
そこに”関わる”ということでもあります。
（27章）

28章「ポジティブな感情への共感」
30章「共感的な愚痴の聴き方」
31章「自分の中にある認めたくない部分」
35章「悪意の背後にある傷つきへのまなざし」
40章「どうしても共感できないとき」

カウンセリングの入門書と思って手にした本ですが、
深くて実用的で、
自分のカウンセリングを
ふり返って見つめさせてくれる本です。


折に触れて、
何度も読み返してみたいと思います。