多彩さが際立つ１枚

前作 ’’Right place right time’’でようやくイギリスから世界に飛び出したOlly Mursの通算4枚目のアルバム。
オープニングトラックは「僕に会いたかった?」と愛嬌たっぷりでファンキーな’’Did you miss me’’、
続く’’Wrapped up’’はGym class heroesのTravie McCoyがラップで参加し、
グルーヴの効いたディスコサウンドのアップナンバー。
ミドルバラードの’’Beautiful to me’’と続いて行きます。

今作はイギリスの重鎮Paul Wellerがコラボレーションに加わっており、
Ollyは「みんなも驚いているけど、
僕自身も驚いている。
彼と一緒に仕事が出来て光栄だし、
誇らしい。
」と語っています。

「アルバムを聴いた全員に楽しんでもらいたい。
」と、
その他John Newman、
Demi Lovatoも参加して多様な面でアプローチしていて、
その言葉通り全曲メロディアスで口ずさみたくなる仕上がりです。

特に’’Why do i love you’’は2step要素が2000年代前半を思い起こさせて懐旧心を掻き立てます。
ファンク、
ディスコ、
フォークなど、
リスナーの世代を問わず楽曲それぞれに同様のノスタルジーがちりばめられていて、
親しみやすさがずば抜けています。

通常盤には13曲、
デラックス盤にはさらに4曲追加収録されています。
私はデラックス盤を購入しましたが、
ハードカバーブックレット仕様で全曲歌詞付き、
写真も多くボーナストラックも良曲揃いです。

Ollyの言葉通り「今までで最高」のアルバムであることは間違い無いと感じました。

出身のオーディション番組で自身の楽曲が審査曲として使用されている事については、
「なんだか気恥ずかしい。
」と答えていて、
彼の人柄も知る程に好感が持てます。