電圧は1%、電流は2%で精度良く計測している

Fluke 117で実測してみた。


5V5A出力のUSBアダプターにUSBチェッカーを付け負荷を10W5Ωの抵抗として
入出力電圧、
電流、
電流検出抵抗［0.05Ω］の両端電圧を測り
USBチェッカーが計測する電圧と電流の精度を調べた。

（○%+○）はテスターの確度。


■USBチェッカー実測
電圧：5.12V
電流：1.01A

■テスター実測
入力電圧：5.102V（真の値：5.074〜5.130V）
出力電圧：5.050V
入出力差：0.052V
抵抗両端電圧：50.5mV（真の値：50.0〜51.0mV）
（確度：0.5% +2）

通過電流：0.999A（真の値：0.986〜1.012A）
（確度：1% +3）

■USBチェッカーの電圧と電流の最大誤差
電圧誤差：5.12V/5.074V → 0.9%
電流誤差：1.01A/0.986A → 2.4%

■電流検出抵抗の最大にずれた場合の抵抗と最大誤差
抵抗：51.0mV/0.986A=51.7mΩ
誤差：51.7Ωm/50mΩ → 3.4%

■結果
USBチェッカーの電圧と電流のそれぞれの測定精度は
仕様の1%と2%と合ってる。


電流検出抵抗の許容差は測定精度の仕様から逆算して1%程度と推測されるが
今回用いたテスターでの抵抗単体の測定ではそこまでの確認はできなかった。

但し、
電流誤差と電圧誤差の差分が1.5%あるので
これから電流検出抵抗の許容差は1%台程度だと言える。


個体差はあるかもしれないが
今回検証したUSBチェッカーは仕様通りの精度が高い計測をしていることがわかった。


■補足
このUSBチェッカーもデジタルテスターも基本的には電圧しか測れない。


電圧は直接電圧を測れるので、
この時の誤差は電圧測定誤差だけだが