インド占星術による開運法が沢山載った本

本書は二部構成になっていて、
前編はインド占星術の入門的な内容、
後半は運命改善法に紙面が割かれています。


前半の入門編では、
基礎知識中心ですが実例が多用されており、
ワグナーやウォーレンヴァフェットなど、
珍しい人を扱っていて興味深かったです。
また、
ナクシャトラの記述も比較的詳しく表現が分かりやすかったです。
ティティやパンチャーンガなど、
良い日を選ぶ方法などが載ってるのも珍しいと思いました。


後半は、
運命改善法に関する記述がメインになっています。
今までの日本のインド占星術に関する本では、
主流派が安易な開運技法を否定しているラオ派ということもあってか、
具体的な開運技法が紹介された本は少なかったと思います。
個人的にはこういう本がようやく出たかといった感じでした。
宝石療法、
ルドラークシャ、
パラド、
マントラ、
ヤントラ、
ヤジニャ、
ムドラー、
瞑想やヨーガなど、
具体的な運命改善法が列挙されていて、
宝石療法の危険な側面にも言及されてます。
今まで日本語で書かれたインド占星術のテキストを読んでいる人には新鮮な内容も多いと思います。


全体的に以前に受けたインド人の鑑定や、
より現地の鑑定のニオイに近いなと感じる本でした。
日本のみの情報でインド占星術を学んでいると見えてこない世界、
インド占星術の懐の深さ、
多様性を感じる本でした。


欲を言えば、
ヴァースツに関しても、
紹介して欲しかったかな？