ＮＨＫのテレビでは、溶融した燃料棒がトロトロと流れ落ちるＣＧが繰り返し流れている。

過去の炉心溶融事故の検証に基づき、
福島第一の1-3号機のそれぞれについて炉心崩壊の経過が迫真の説得力で記述されている。
燃料棒が溶けた銑鉄のようにトロトロと流れ落ちるテレビでおなじみのＣＧが、
いかに非現実的なものか痛切に思い知った。
著者がこれまでに辿ったキャリアーを知ると、
その経験がこの一冊を書くために重ねられたとすら思える。
原子力安全をこれだけ総体的に捉えられる人は、
他にいないだろう。
この本は、
一刻も早く英文化して世界に発信すべきである。
事故当事国としてできる最大の貢献である。
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