「人は愛に生きて、消滅するものを愛するのだ。ほかに何を言うことがある?」
 W・B・イェイツ(1865-1939)は、
アイルランドを代表する詩人・劇作家です。
1923年にノーベル文学賞を受賞。
早くから日本文化に注目したヨーロッパの知識人のひとり。
知名度に反して、
あんまり読まれていない気がするけど。

 
 岩波文庫版の『対訳イェイツ詩集』は、
ロレンス・ダレルやジェイムズ・ジョイスの訳業で知られる英文学者の高松雄一が翻訳と編集を担当。
時代とともに作風がめまぐるしく変遷して、
読み解くことの容易でないイェイツの全詩集から、
多彩な54篇を精選して、
詩人の全体像をコンパクトな対訳詩集にまとめた労作です。


 高松先生は、
一見直訳風でなおかつ明晰な日本語に訳しておられますが、
たぶん訳詩を読んだだけでは意味のわからない個所がたくさん出てくるのではないかしら。
もちろん、
原詩のもつ音楽性は、
英語で読まないと感じられない。
私は、
今年の夏の猛暑の日々に、
本書の英語の詩と日本語訳を往還しながら充実したひとときを過ごしました。
個々の詩の内容についての解説や細々とした脚注は極力省かれていますが、
理解しがたい個所に出くわしたら、
自分の手で徹底的に辞書を引いて、
とにかく考えて考えて考え抜くことですね。
焦りは禁物。
まわり道こそ近道。
英語のネイティヴの人に疑問点をぶつけても、
満足のいく文学的な回答が得られることは稀ですから。

 
《懐かしい影たちよ、
あなた方はもう
 おおやけの悪や正義などと戦うのが
 どんなに馬鹿げているかよく御存じだ。

 清純な人や美しい人の敵は
 時間のほかにはないのだよ。


(Dear shadows, now you know it aii,/All the folly of a fight/With a common wrong or right./The innocent and the beautiful/Have no enemy but time)

 これ一冊で多面的かつ豊饒な詩人イェイツの世界のすべてを捕捉しようとするのはいささか無謀であるにせよ、
読みごたえのある手頃な入門書として、
おすすめです。
対訳 イェイツ詩集 (岩波文庫)

その他の感想

締具が旧態然
秋にぴったり
単3仕様、いい!
何度でも読みたくなります♪
i-Phone等でも映像を楽しみたい方へ
美味い、楽しい
好みにもよると思いますが
ずっとは困る!!。身が持たない・・・・
"戦争と平和"と並び、 著者の代表作
子どもにはGOOD
コストパフォーマンスがいい
あらためて
これで化学が好きになれば
サルトルより分かりやすいメルロポンティ
スカルズ誕生秘話
最も最新の簡易フェンダーの一つ
木目が綺麗。
東日本大震災以後、まづろわぬ民が声を上げる時がきた
普通の世界史には書かれていない歴史
見どころ満載! すごい情報量です。
ネジの具合が・・・
むちゃくちゃかわいい!!
中学2年後半から
物はすごくいい
造形は良いのですが…
買わないことをお勧めします。
私だけかな。。。。
赤橙
中国民衆の解き放たれたエネルギーの行方
意外とフルーツがたくさん
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