書評家・文芸評論家としての矜持
商品紹介には「ラストは?」とあるが、
正確には「ラストの一文は?」。

「最後の一文」からその作品を読み解こうという、
当代随一の書評芸人らしい一冊。

取り上げられたのは古今東西の名作と呼ばれる132作。
1作品につき2ページとコンパクトであるが132作もあるので読みごたえは充分。


芸人と書いたが、
これは尊敬の意味を込めた言い方だ。

彼女の書評は、
既読の作品であっても、
こんな読み方があったのかと思わず再読したくなったり、
けなしたりいじり倒している作品でも読んでみっか、
と思わずにはいられないおもしろさがあるからだ。
これはもう名人の域に達している。


そんな著者、
斉藤美奈子は本作の最後に次のように書いている。


「ネタバレ」と称して、
小説のストーリーや結末を伏せる傾向は、
近年、
特に強まってきた。

しかし、
あえていいたい。
それが、
なんぼのもんじゃい、
と。
お尻がわかったくらいで興味が半減する本など、
最初から大した価値はないのである。
っていうか、
そもそもお尻を知らない「未読の人」「非読の人」に必要以上に遠慮するのは批評の自殺行為。
読書が消費に、
評論が宣伝に成り下がった証拠だろう。
(中略)
やや強引に定義し直せば、
人々がある程度内容を共有している作品、
「お尻」出しても問題の作品が「古典」であり「名作」なのだ。
未読の人にはこういって差し上げたらいい。

「文句をいってないで読みなさい」
本の話は「既読の人」同士でした方が絶対におもしろいんだから。


著者らしく、
多少ふざけた文章となっているが、
これは著者の書評家・文芸評論家としての矜持のように思われる。

ネタバレした書評であっても「未読の人」に書評の力でその作品を読ませてみせるのが、
書評家、
文芸評論家なのだ、
と。
名作うしろ読み

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