最後まで結末を分からせない、トーマス・ハリスの第一作

「羊たちの沈黙」で、
トーマス･ハリスの大ファンになり、
他の作品も読んでみました。
海外特派員であったともいわれている作家らしい本で、
知っていなければ書けないような内容だと思いました。

アメリカ人は映画などでもよくスーパーボールの時に事件を起こすことを想定します。
あの日は全国がお祭り騒ぎで警備も行き届かないのでしょう。
その模様がありありと描かれており最後まで結末は分かりません。

簡潔な文体で鋭く要点に絞って描いていける作家は、
中々見つからないのではないでしょうか。