目からウロコの説が全編に
先年、
惜しくも亡くなられた民俗学の大家、
吉野裕子氏の作品を文庫本化したもの。


日本の神道における祭祀や神話ほど、
神秘的な魅力にあふれ、
かつ、
謎めいているものはない。

それらは単なる抽象的儀式や神話であると思われがちだが、
宮中祭祀や、
格式高い神社の祭祀、
記紀神話に留まらず、
一見、
自然崇拝の原始的信仰と思われている、
いわゆる山の神や田の神といった民間レベルの伝統的祭祀、
つまり、
村の祭りにおいてさえも、
高度な陰陽道の理論に基づいている事例が往々にしてあると言えることから、
いかに古代の人々の呪術的知恵・思想が豊かで、
理論的であったかが、
本書を読むと良く解る。


本書の内容もまた、
好奇心を刺激するのに充分な論説ばかりだ。

冒頭の日本武尊の記紀における記述の違いの謎から始まり、
ヤマタノオロチの謎、
箸と櫛の謎、
荒神の謎、
山と田の神の謎・・・と、
最後まで全てが陰陽道と易の理論をベースに解いた説が続き、
とにかく全てが目からウロコの、
非常に明解な論説が続く。

たとえば、
日本の原風景とも言うべき、
田畑を守るカカシが、
実は陰陽道の理論に則った、
呪術的要素を秘めていると知るだけでも驚きである。

改めて、
いかに日本という国が、
今もってなお、
陰陽道の影響を受けていることを知るだけでも価値ある内容である。


吉野氏の本は、
そのテーマがテーマだけに、
癖があって読みにくい著書もあるのだが、
この本は総じて読みやすく、
理解しやすい構成になっている。

それでも、
陰陽道や易に関する理論に慣れていない方は、
多少読みにくい部分もあるかもしれないが、
あまり気にせず通して読んでいただき、
後で掘り下げて知識を広げるのも良いと思う。


文庫本ということもあり、
どこでも気軽に読めるのも良いし、
いずれにせよ、
この内容の濃さから、
値段以上の価値があるといって差し支えないであろう。

吉野氏の著書を読んだことが無い人には、
特にお勧めの良書である。
山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰 (講談社学術文庫)

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