La Vita e Bella
第二次世界大戦の時代を舞台に、
ユダヤ系イタリア人グイドの愛とユーモアに包まれた映画。

映画前半はコメディー感覚で、
グイドとドーラが紆余曲折ありながらも結ばれ、
息子ジョズエを授かり、
幸福に暮らすまでの過程が描かれます。

後半からは暗転し、
戦争の渦中に巻き込まれていく様が描かれ、
ユダヤの血が流れるグイドと息子ジョズエが強制収容所へと連行。

妻ドーラも自主的に収容所へ入ることを志願するが別棟の収容所へと連行されていく。

しかしグイドは持ち前のユーモアを失わず、
息子に対しては、
「これは旅行、
そしてゲームなんだよ。
ママがいないって寂しがると減点、
良い子にしてると点数がもらえて、
1000点貯まると戦車が来て、
それに乗ってお家に帰れるんだよ」と言い、
周りの人々が絶望する中でも、
決して息子にこの場所がどういう所なのかを悟られないように駆使し、
笑いを誘う。

そして別棟にいる妻ドーラに対しては、
ナチスの放送室に忍び込み、
別棟に届くスピーカーを使って、

「こんにちはお姫様!昨日は君の夢を一晩中見たよ!」と愛を送り続けた。

そして肉体労働で疲れ果てていても部屋に帰れば何事もなかったように息子にユーモアを振りまき、
息子も不安になることなく、
ドーラも生きる勇気を持ち始める。

しかしグイドはある件でナチスに連行。
息子から見えなくなるまで、
おどけた行進をして去って行った・・・。

その後グイドが言った通り、
アメリカ軍の戦車が収容所へとやってきて、
無事に息子ジョズエは助かり、
戦車に乗って母ドーラとも再会する事が出来たのだった。

どんなに迫害を受けようと、
自分に誇りを持ち、
愛とユーモアという剣と盾で愛する人を守り抜いたグイド。

目には目をという報復心で、
憎しみや妬みの連鎖が後を絶たない現代社会に生きる僕達も、
一人一人が隣の芝生を気にせずに、
もっと大きな心でグイドのように生きなければ、
せっかくのテクノロジーも醜さに終始してしまう。

全ては心次第、
どんな時も愛ある心を持って生きていくことが大切だと、
教えてくれる映画です。
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]

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