バランスのとれたパロディと諷刺とストーリー それでいて読みやすい
本書は、
阪大医学部出身で、
その後も異色の経歴を積みつつ、
作家としても実績を残す、
著者の最新作。

とはいえ、
本書を読むまで知らない作家さんでした、
ごめんなさい。

芥川先生が医者の格好をした表紙が先ず目に留まり、
タイトルが「芥川症」。
そして、
目次に並ぶ短編のタイトルも全てが芥川作品をもじったもの。
この時点でパロディ好きの私には買いでした。


事実、
芥川を一通り読んだ人には絶対お勧めなのです。
単にタイトルをいじっただけでなく、
作中の描写やテイストに個々の作品が反映されているところが、
この著者の真骨頂と思えます。
作品自体も、
そうした著者を反映して、
悪意ある諷刺に満ち満ちています。
ともすれば、
医師側でも患者側でも善意や善人をつくりやすいところを、
実に痛烈に皮肉っているのが爽快。

そして、
7つの短編はモノトーンではなく、
とても多彩な作風になっています。
風刺劇、
ホラー、
バカバカしいお笑い、
ブラックコメディなどなど。
読んでいて飽きません。
落語を題材に使うばかりでなく、
落語そのものを演って(描いて)しまうあたりは、
他にも多々あるが、
著者の才気を強く感じさせるところ。


では、
読後感はどうかというと、
実に爽やか。
サクサクと約250頁読めました。
平明な文章とストーリーだけど、
パロディを楽しむ素養と諷刺を味わう感性を刺激される出来は大人の読み物。
こういうのってなかなかありません、
迷わず5☆です。
(相当にブラックなセンスが本作全体の基調となっていること、
芥川読んでて医療問題に相応の知識があることが本書を楽しむ前提になっていることなど、
万人が楽しめるわけではないことから、
☆4という評価もありとは思いますが、
私にはツボなのです)

あ、
内容に殆ど言及してませんが、
パロディのネタや短編のオチを云うのは野暮なんで敢えて紹介してませんこと、
ご容赦下さい。

(敢えて言えば、
「バナナ粥」のラストの一言は鋭く・重く・あるいは面白く・実は悲しくと、
受け手によって随分と印象が変わってきますが、
そこまで織り込んでいるわけで、
白眉だなぁと思っています)
芥川症

その他の感想

こんなに小さくても、ちゃんと通話できるんですね。
生産現場の管理方法が分りました。
お気に入りの一足です
前準備があります
一般店には置かれてないので・・・
とても面白いのですが
ステマっす
USBはヤッパリ便利!
力を入れないとはまらない
使い勝手良し!
手順が丁寧に書かれているが、基礎的な知識は書かれていない。
同人初心者の救世主
結構長時間使える
The Throne
Ruby on Rails を体系だてて学ぶのにオススメ
得するスクーターカタログ
ルームランプ コネクタ違う
思ったより、切れ味悪い。
ソールのクッション性に難有り
遠足の準備。祭りのあと。
うん、確かにレース仕様。気に入りました。
神社の神ですらもういないのに
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