世界観が広がった5巻。一方でちょっと気になる点も・・・

4巻でいったん物語が終了し、
さてここからどう展開するの？と心配だった5巻ですが、
世界観の広がった素晴らしい出来でした。

登山がテーマですが、
初心者・中高生の女の子が主人公と考えれば　山に登らない時の服装やアルバイト、
山以外で山友達と遊ぶ、
彼氏の話　といった一面はあって当然なわけで　一旦メッセージを出し切った事でそれらを描く余裕が出てきたのかな、
と思います。
(そういう意味では今巻は番外編と言えるかも）
連載が無理に引き延ばされるのはナンですが、
こういった「違う側面」もきっちり描いてくれるとファンとしては嬉しい限りです（あ、
ちゃんと山も登ってます)

ただ、
今回一つだけ気になったのは「木曽駒ケ岳」登山。
初めてテント泊用の重い荷物を担いでなのにあの急斜面をひょいひょい登ってしまうのは、
まぁ体力がかなり付いてきたので良しとしても　つい先日まで高所恐怖症で、
なんとかゴンドラを克服したばかりの女の子が　宝剣岳を一人で登るというのは・・・ちょっと無理があるというか危険な表現だったかと。

もちろん、
あおいが自分で前に進めるようになる成長のシーンなので ここで諦めるのはお話的にどうか？とも思うのですが。


相変わらず話と話の間にあるコラムはためになるし、
画力も初期の頃を思うと見違えるように上手くなられています。
どこまで話が続くのか解りませんが、
これからも楽しみな作品ですね。