インコの行動には理由がある

　セキセイインコを長く飼っていたので、
叱るしつけは逆効果なのはわかっていましたが、
息するぬいぐるみのキンバネミドリインコがある時・ある場面で猛獣に変化するのが理解できず、
どう対応すればよいのかわからず、
これは本能だから仕方が無いのかも、
とあきらめていました。

　この本に出会い、
私たちがやって欲しいこと・やって欲しくないことを、
インコにとって嬉しいこと・嬉しくないことときちんと結びつけて教えてあげるという考え方に、
目からウロコが落ちる思いで実践してみたところ、
これがまた驚くべきことに、
1-2日のうちに問題行動がぴたりとやんでしまい、
これまでよりはるかに穏やかな関係を築くことに成功しました。
私のところに居る時はいつも手元にいたがるインコたちが、
娘のところにいくと、
必ず肩に居たがるのも納得できました。

　この本では行動分析学の面から鳥の行動を説明してあるので、
しつけという面で非常に考えを整理しやすく書かれておりますが、
鳥を生態や習性の面から取り上げた「インコをよい子にしつける本」と併用したことで、
鳥のボディランゲージにいかに適切に対応すべきかもわかり、
無用なトラブルを鳥との間で起こすことが無くなり、
本当に今しあわせです。

　本能優先で行動する人間の幼児たちにも、
こういうアプローチで教えてあげれば、
子供にも分かりやすく親も無駄に叱ったり怒鳴ったりすることも無くなるのではないかと、
考えさせられた本でした。