何も起きない、それがおもしろい
映画「苦役列車」に3番手で出演し好演した前田敦子が、
今度は堂々の主演で山下敦弘監督と再タッグ。
脚本が監督の盟友・向井康介ということもありまさに盤石の布陣で、
前田の作品へのハマり具合は「苦役列車」を軽く凌いでいる。
ささやかな佇まいの映画ではあるが、
彼女はひとつ大きな代表作を手にしたと言っていいだろう。


前田演じるタマ子は23歳、
東京の大学を出るも就職せずに甲府の実家に戻り、
スポーツ用品店を営む父とふたり暮らしをしている。
そのタマ子と父の日々の暮らしを、
秋編から始まり夏編まで、
1年にわたって描いているのがこの映画なのだが、
ストーリー性は非常に薄く、
とくに秋編と冬編は潔いくらい何も起きない。
春編以降も多少の起伏はあるものの、
劇的な展開には全然ならない。
そのかわり日常生活のディテールと、
登場人物たちの言動・表情・仕草、
微妙な心情の揺れをじっくり観察することができ、
それだけのことがものすごく楽しい。
自然主義的な描写のうまさはまさに山下監督の面目躍如だし、
選び抜かれた言葉による台詞と数々の笑える名フレーズを残した向井康介もさすがだった。

私がとくに好きなのは春編である。
タマ子と父の痛々しさと微笑ましさが絶妙にブレンドされたシーンの連続で、
ふたりのことが愛おしく思えてしかたなかった。


最後に前田敦子の演技について。

彼女については「苦役列車」でずいぶん感心したものだが、
本作ではもう脱帽というしかない演技を見せてくれた。
今回とくに感じたのは、
彼女は型にハマらない芝居をする役者だということだ。
こういう場面ではこうくるだろう、
とこちらが勝手に予想しながら見ていると、
そこからズレた台詞の言い方や身体の動きが飛び出してくるのである。
それによって芝居がかった印象が消え、
リアリティと新鮮さがないまぜになった演技が生まれるのだ。
もちろん山下監督の演出による部分も大きいだろうが、
魅力的な演技を引き出してもらえるのは、
やはり彼女に高いポテンシャルがあるからだろう。
また、
彼女にはリアルとファンタジーの狭間で揺れ動くような独特の存在感があり、
それが映画の画面によく映える。
こればかりは持って生まれたものと言うしかない。

今後映画女優としての彼女がどこまでいくのか、
ますます目が離せない。
もらとりあむタマ子 [DVD]

その他の感想

ジャラタッチがあまり良くないかなぁ。
静かにおじさんが酒を飲む。それが良い。
よく寝てくれる!
美しく、良い品物です。
丁度良いです。
今思い出してみたいあの頃
操法競技
届きましたが
この一冊のみで合格
歴戦の駆逐艦:磯風に、敬礼!
モデルが良いので描くのが楽しくなります。
汚れ落ちがすごい!
甘味を感じる味。通期は常温保存可で便利。
爪に挟んで使う場合、対象物の厚みに注意してください。
充分でした。
たくさんの点は線になって
粘着力が高く、質感も悪くない。自転車サドルが蘇った。
付属の面ファスナーが凶悪
ウォッチドッグスの映画化が心配になる作品!
原文に即した英訳版
帰省に使えました☆
不動産投資で税効果を考慮した利益最大化の方法が明かされています。
コスパ高し
漫画は1日にして成らず、1年でも足りませんよー。
マイクの認識が…
充実したパッケージ
似たような印象
安さにびっくりしました!
黄ばみが早い
到着も早くてよかったです☆
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