批判的精神を持ちながら読む本
大前研一氏の著作は、
内容はさておき、
説得力のある記述のものが多い。
すらすらと頭に入っていくと思うが、
そこに落とし穴がある。
論理や分析に無理のあるところもある。
自信にあふれ、
説得力のある記述の本だからこそ、
論理矛盾を探すつもりで、
批判的に読む必要があると思う。


本書に関しては、
情報を得るための本である。
中国、
新興国に関する情報は他の図書では得難いものがあると思う。


特に関心を持ってみるべきところは、
中国バブル崩壊の可能性と新興国勃興のカラクリの箇所だと思う。


中国の不動産バブルのことは、
欧米メディアでは連日のように報道されているが、
日本のメディアはあまり報道していない。
年棒の20−100倍の借金をして不動産を買うようなマネが続いた試しはない。
米国のサブプライムどころではない。
大前氏はさらっと書いているが、
この点は、
もっと深く分析すべきだし、
頁を割いて言及すべきだと思う。


新興国勃興は、
産業用ロボットの操作性が良くなり、
熟練労働者でなくても、
高品質のモノを作れるようになったことと、
先進国からのホットマネー(大前氏はホームレスマネーと造語しているが、
世界的には、
ホットマネーだと思う)が新興国の資金需要を支えているからだが、
これは裏返していえば、
現在の新興国の経済成長は極めて裏付けの乏しい脆弱なものであることを示唆している。


誰でも操作できるということは、
競合相手は全世界の国と言っても過言ではない。
せっかく工場を作って、
軌道に乗せても、
人件費が高騰したとたん、
他の新興国に移される。
一方、
ホットマネーは移り気で、
風向きが変わったら、
いつ引き上げられるかわからない。


インド、
フィリピン、
トルコ、
コロンビア、
チリが人材に恵まれているというのも言い過ぎではないだろうか。
産業用ロボットの操作ができる=教育水準の向上と考えるのは短絡過ぎる。
これらの国々の教育システムが優れているとは聞かないし、
エリートはともかく(エリートはどこの国にもいる)、
一般市民のIQが際立って優れているとは聞かない。
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