思い出には終わらない

いつか懐かしく思うだろう、
なんて事はない現在進行形のBerryz工房がいます。
メンバーみんなが心底嬉しそうな顔をしているのが、
この日の武道館に集まった全ての人に充実した時間を与えている事を表している様です。
本当に顔が違う。
今までのどのコンサートDVDよりいい顔をしていると思います。


℃-uteとの「超HAPPY SONG」のホーンセクションが軽快に心に響く。
終始にこやかな嗣永さんはずっと目で追いたくなる楽しさ。
また彼女の優しく甘く歌う歌はあまり言われませんが、
究極の子守唄の様です。
登場から独り、
降りて来ている様な菅谷さんはハロープロジェクト最大の財産な気がします。
スターです。
誰にも止める権利はないですが、
消えて欲しくない人です。


芝居も得意なBerryz工房ですが、
本公演で何か起こってくれないかなぁと願いましたが、
特に何も起こりませんでした。
その意味では会場の充実感がDVDには乗って来ていない感じがします。
淡々と進行している様な。
会場にいないと分からない良さこそライヴの醍醐味でまた味わいたくなる本質ですが、
それを映像に残す至難をこのDVDから感じます。


最後のメンバー挨拶で夏焼さんが、
この日集まった人たちが全く同じ様に集まる事は二度ない、
という様な貴重さの事を言いました。
彼女はこの日、
どれだけ遠く、
または困難な状況でも駆け付けた人たちの事を、
目の前の人から感じた様な。
私も今年飛行機に乗り三回武道館に行きましたが、
天井から日の丸が下がり続ける会場はお客さんにとっても辿り着いたしみじみする喜びが通常のワクワクに加えてあります。


自分がステージに立つのはお客さんで参加する何千倍もその貴重さを感じるでしょう。
夏焼さんの言葉は会場で聞けばグッと来るでしょう。
また苦労も報われます(笑)。
オープニングの武道館のサイリウムのきらめきは極め付きに綺麗です。
Berryzメンバーの顔と汗がいいだけに、
残る映像として淡々と進んで行くだけの感じがするのが勿体なくて仕方ありません。