「自分には何の価値もない」と思っている人にこそ、是非とも手にとって読んで頂きたい本だと思います。

この本は、
あらゆる人の日常的な悩みに、
役立つカウンセリング本だと私は思います。

終始やさしい言葉で書いてありますが、
極めて実用的で、
かつ、
奥の深い内容に溢れていて、
私自身も、
箇所箇所でハッと気づかされるものがありました。

それは、
著者のみやがわさんが、
自らを導いてくれる存在=《なんでも仙人》と繋がることで、
自問自答の日々を重ねて来た所の自らの悩みを見事に乗り越えて来られた過程があるからに他なりません。


為になる箇所はいくつもありますが、
《なんでも仙人》とみやがわさんとの会話で、
特に私が印象に残った所を述べさせて頂きます。

《なんでも仙人》の言葉には、
みやがわさん、
そして、
今を懸命に生きる人々に対する限りない愛が溢れています。


『向上とは、
「上に上に向かっていくというよりも、
むしろ、

いかに自分の不完全さを許してあげられたか？
いかに相手の不完全さを許してあげられたか？」の中にある』
不完全さを許された時、
人は限りなく優しい気持ちになると同時に、
自分の愛の器が格段に広がるのだそうです。


「なぜ、
皆と同じことが自分には出来ないのだろう？」と悩まれている方もきっと多いことでしょう。
個々の魂の歴史からすれば、
人により、
得意なことも苦手なこともあるのが当たり前であり、
ましてや、
主婦や会社員として失格ということなどもない、
それは、
〈 みんなちがって、
みんないい 〉ということに通じてきます。
魂の経験において、
例えば修道士や尼さんなどという人生をより多く歩んで来た人にとっては、
結婚すること、
また、
子供を例え一人でも産んで育てるということが今回の人生においての一大冒険であり、
また、
大いなる学びにも通じてくるということになるのです。

そう、
誰彼と比べることなど必要なく、
どの人も、
間違いなく、
今の自分を演ずる中で、
精一杯頑張って生きているのです。