できるだけ多くの現代の日本の若者と政治家に読んでもらいたい思想・哲学書です。

１９５０年代半ばの学生時代にはハイエクよりはケインズに熱心であったが、
戦後のドル基軸のIMF世銀体制下の世界の経済発展では
政府の役割がいずこもだんだん大きくなり、
民衆の政府に対する依存、
政府の民間への介入が今やかの米国ですら大きくなってきて、
このまま行くとハイエクのこの本の題名のごとくまるで現代の人間がserfdom への道を歩んでいるように思えます。

混迷の現代、
迷える若者は一度この第二次世界大戦時に書かれたという政治哲学書をしっかり味わってみるといいでしょう。
歴史は繰り返すといいますが、
今もまた世界の共通の問題は「需要不足」。
アジアに一世紀遅れてWTO加入のおかげで力をつけてきた亡霊のような共産・帝国・民族主義国家もあり、
危なっかしい世の中です。
現代への警世の書とも言えるでしょう。
　SY