速ければいいというわけではないが……

　いま、
「成功を目指す人」は、
「Essentialism」である。
「速さ」から卒業し、
「ゆっくり」「じっくり」考えなければならない。
そして、
なにに集中すべきかを「選ぶ」のである。
それでこそ、
仕事の精度はあがる。
「速さのテク」は、
「東大首席卒業（美人？）弁護士」の山口真由氏の『エリートの仕事は小手先でできている』他でも、
書かれている。
ビル・ゲイツも、
「ゆっくり考える時間をとっている」そうである。

　しかし、
本書の目次を見たところ、
ただ速さだけでない、
「有益な動作」が書かれていたので、
今回は、
★四つにします。
前回『ゼロ思考』に何を書いたか忘れてしまった（笑）ので、
今見にいったところであるが、
やはり、
Ａ４の紙に、
思ったことをどんどん書き出すというのは、
どう考えても非生産的に思える。
『ゼロ思考』には、
★が二つしか付けてなかった。
私は、
酷評しても、
あまり偏見は持たず、
次作の内容がよければ、
また買ってしまうのです。


　本書のタイトルであるが、
カバーにいんちばん目立つように印刷してあった言葉は、
「SPEED』である。
これがタイトルだと思い、
心惹かれて、
つい手に取ったのであるが、
実際は、
『速さは全てを解決する---『ゼロ秒思考』の仕事術』という、
長く、
歯切れが悪く、
かつ、
「柳の下のドジョウ狙い」の未練たらしいものであった（笑）。
このタイトルなら、
書店で、
手には取らなかった。
装丁家に感謝すべきであろう。
しかし、
まあ、
今回、
すかすかの本が多いなか、
これだけ著者のテクが公開されていれば、
星は四つでいいでしょう。