スターリンの狡猾さを知ることができる書でした。
 本書でノモンハン事件での戦闘における解説は資料に忠実に書かれた他の書籍と大きく異なることは認められないが、
著者のユニークな視点は、
このノモンハン事件を第二次世界大戦の画期として捉えていたことである。

 著者がこのノモンハン事件が内陸アジアの僻地の地で戦われた知名度の低い紛争であるが、
アドルフ・ヒットラーによるポーランド侵攻、
およびその後に続いたあらゆる出来事の導火線になったと述べている。

 実際、
ノモンハンでの戦いが頂点に達したのと時を同じくして独ソ不可侵条約が締結されているし、
ヒットラーにとってはこの条約がポーランド侵攻の青信号となり、
ドイツによるポーランド侵攻は一週間後に第二次世界大戦を引き起こした。

 これは偶然の一致ではなく、
ノモンハンでの紛争は独ソ不可侵条約、
およびヨーロッパでの開戦と直接の関係がある。

 ヒットラーはこの条約により、
イギリス、
フランス、
特に「ソ連」との戦争という事態を確実に避けられるようになったのである。

 独ソ不可侵条約から日本をドイツから切り離すことによりスターリンはノモンハンで日本にたいして断固たる措置をとる自由を得たのである。

 歴史に「if」は禁句であるが、
もしノモンハン事件を日本が避けていたら、
日本が太平洋戦争に至らなかったかもしれないとまで著者が言及していたのを興味深く読んでしまった。

 夜郎自大な日本軍のことは、
評者が二年ほど前に読んだ半藤一利著『ノモンハンの夏』でも書いたのでこのレビューでは書くのを止めておくことにした。
(気が滅入るばかりになってくるからである)
 たしか司馬遼太郎氏の本で読んだ記憶だが、
ノモンハンで戦ったソ連指揮官だったジューコフが、
誰かに「最も厳しかった戦闘は何か」と聞かれて、
「ノモンハン」と答えたそうである。

 そしてドイツ軍と日本軍の評価を尋ねられたところ「日本軍兵士と下級士官は優秀であり司令官と参謀は無能」「ドイツ軍兵士と下級士官は優秀であり司令官と参謀も優秀」と、
答えたそうである。
ノモンハン 1939――第二次世界大戦の知られざる始点

その他の感想

丁寧に応対して頂きました。ありがとうございます。
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素晴らしい人生を歩む見本として良かったです
ハノカゲさんはもう、『まんがタイムきらら☆マギカ』を、代表しても良いのでは!?
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