侘び寂び 幽玄が分からなくなっている現代へ示される良書

侘び寂びとは何か。


説明出来るだろうか。
いやそれ以前に理解出来ているのだろうか？
そう思い、
この著書を手にしました。


古代より歌や茶の湯など、
文化に関われた上流階級の人間にしかなかったものだろうか？ そうであれば人口の大部分を占めていただろう庶民には根付かず、
現代の我々にも残らなかったはず… など自分の小さな疑問にも分かりやすいように、
高度な内容を示し答えていただける本と感じました。


他の文献を詳しく読んだことはありませんが、
我々が持っていそうな一般的なイメージとは全く違った展開であると思います。


形式や概念ではなく、
人生に問いかけるようなものにも思えてきました。


一度読んだだけではまだまだ理解には遠いのですが、
明らかに「侘び寂び 幽玄」が失われつつある現代に生きるものとして、
いま読んでおかなくてはならないと思います。


侘び寂びとは日本だけのものではなく、
一部の「上流」と称する人間だけのものではないのだ、
と気づかされ色々考えたいと思いました。