ハイテク企業経営者、ベンチャーキャピタルの必読書でもある

ゴリラゲーム ― 株式投資の黄金律は、
ハイテクベンチャー企業の競争の力学と成功の理論を実証的に分析し、
企業価値と株式市場との関連をわかりやすく解説したベストセラーである。
ジェフリー・ムーア氏と共著者はハイテクと金融における著名な専門家であるが、
日本が90年代に大きく遅れをとったハイテク情報革命と株主価値に関する明確な答えを提示している。
日本におけるハイテク企業経営者とベンチャーキャピタル経営者にもぜひともお読みいただきたい。

この本のゴリラとは、
私自身が翻訳に関わった｢トルネード経営｣ではじめて使われたと理解している。
東洋経済社から1997年に千本倖生氏の訳として出版されたが、
残念なことにムーア氏の理論の中核でありながら、
多くの方々の理解を得られずに絶版となっている。
Crossing the Chasmも近じか出版の予定と聞く。
この機会に再出版され、
多くの方々に読んでいただけたらと思う。

また、
ムーア氏はアマゾンにコメントを掲載しているが、
彼が提案しているように、
｢コア対コンテクスト｣と｢株主価値経営｣に関して、
日本とアメリカの間で話し合いがもたれることを希望する。
0