素晴らしくエロい。

萌えすぎて涙が出ました。
美しい絵に彩られ、
怒涛の萌えが詰め込まれた一冊。

まず黒瀬のキャラがいい。

文句なしの色男で、
仕事もちゃんとしていて表情は乏しいけど優しく面倒見がよく相手の気持ちをいちいち汲み取ってくれる。
手を出した事に対して「相手が抵抗しなかったから」なんて言い訳は一切しません。
全て自分のせいと分かった上で少しずつＳっ気を交えながら心も身体もどんどん攻め落としていく。
おまけに隠れド変態。
まさに理想のオトコ。


そして、
濡れ場シーンが素晴らしすぎます。

城谷の汚されることへの羞恥と恐怖に震えながらも抗えず快感に喘ぐそのたまらない表情、
黒瀬の冷静さを崩さないながらも欲情した目つき。
甘い蜜のようなゾクゾクする背徳感と宝井先生の品がありかつ優美な絵が融合し、
極上のラヴシーンになっています。
行為自体は大したことはしていません。
しかし恐ろしく官能的です。
正直この濡れ場シーンのためだけでも十分に買う価値はあるのではと思います。


また、
多くの謎が伏線として残されたままスムーズに進んでいくお話が読者を飽きさせません。

城谷がこうなってしまった原因とは？黒瀬の一瞬よぎった過去と意味深な笑みの真実とは？果たして２人は心の壁を乗り越え幸せになれるのか？
互いを信じて腹の内を見せる前から心を奪われ、
すっかり惹かれ合ってしまっている２人がとても愛おしくもどかしいです。
今話題のＢＬで人気も出ていますが、
読んで頂ければその理由は分かると思います。
ご一緒に悶えましょう。