良くも悪くもこれぞパリ

「フレンチコード」というパリの情報サイトの主宰している人の本です。
フレンチコードには、
いわゆる「憧れのパリ」情報がたくさんなんだけど、
この人のブログは住んでる人、
特にフランス人と結婚して、
フランス社会に溶け込んでる人ならではの視点で書いてあるので面白いなあと思っていました。


私もちょろっとフランスに住んでいたのですが、
それももう10年前、
変わってるかと思いきや、
銀行とかの窓口にいるイジワルバアサンや、
「イイ男はみんなゲイ！」など、
「ああ〜そうそう、
懐かしいなあ」というエピソードが、
ちょっとクスッと笑える軽い文体で書かれています。
もちろん、
最近のカフェとかのパリ事情、
しかも住んでいる人ならではの情報もたくさんあるので、
今のパリに滞在しているような気分にもなれます。


筆者はフランスと「相性がよくて」住んでいると書いてある通り、
根底にはフランスへの愛着みたいなものも感じられます。
私は相性が悪くて「死ぬなら畳の上がいい」と思って帰って来たので、
☆-1(笑)。
でも、
そんな私でもパリがちょっと懐かしくなって、
「ちょっとくらいならまた住んでもいいかなあ」なんて思ってしまった、
そんな1冊です。