国産誘電神話はＣＤ，ＤＶＤの話。

国産誘電神話はCDや一層DVD時代の話ですよね。

BD-Rなら国産Panasonicが王道と言えるでしょう。

LTHの国産自社誘電も、
そして台湾RITEKからの無機色素採用OEM品であるこの商品もBD-R時代では品質面での優位性はありません。


スタートラボ（太陽誘電とSONYが出資して設立した会社）のThat’sブランドは、
国産誘電が確実に手に入る安心のブランドでした。

元々CD-RそのものがPhilips、
SONYに加え誘電も開発に貢献した権利者なので有機色素の光学記録メディアに対していろんな意味でアドバンテージが有ったのです。

CD-R時代は三井、
Ricohの撤退やTDKのOEM化等もあり唯一の国産として三菱AZOを抑えてトップに君臨しつづけました。

DVD時代も両雄だったマクセルのOEM化、
三菱一層がシンガポール自社から台湾委託に移行するなどの他社動向もあり,
国産を続ける誘電はデファクトスタンダードとなり一強と言える地位を築きました。


しかしながらBD時代は主となる開発企業たちが仕様を定め採用した無機色素の通常方式が主流となり、

誘電の有機色素技術を採用したLTHのBD-Rはデファクトスタンダードにはなりえませんでした。

後発のLTHは機器との親和性や互換性に劣り有機色素は耐久性や耐光性に疑問がもたれ、

おまけに唯一の美点とされた価格的メリットも無機色素の通常方式の物の方が大量生産されているためメリットがなかなか出てこない等苦戦を強いられる状況が続きました。

既に初期の機器でファームやシステムソフトウエア未更新の物を除けば互換性問題は解消しているのかもしれませんがイメージを払拭するに至らないのが現状です。

有機色素勢がそれにこだわった理由は価格的メリット以外に製造開発技術や製造設備でDVD時代のものが流用可能だからです。

LTHを主軸にしていた企業が自社国産の無機色素に新たにシフトするのは困難な状況なのではないでしょうか？

既にBD開発陣営のPanasonicはBDメディアにおいてはDVD時代の誘電にかわって覇者の地位を手に入れています。