読みやすさは一番ではないでしょうか。

本は好きなのですが，いかんせん読むのが遅いのと，難しいのが苦手な自分には最高に読みやすい家造りの本でした。
特にハウスメーカーさんを中心に家造りをすすめようと考えている方には事前に読んでおくと，のちのちどういう展開になるかが見えて参考になるのではないかと思います。
私もハウスメーカーさんで話をすすめたことがあり，「あるある！」というところが結構見受けられました。
冗談みたいな話だけれど，実際に近いことは結構あり，むやみに手を広げてたくさんの業者さんを相手にすると毎週休みを返上して家の打ち合わせばかりすることになり，楽しいはずの家造りがとってもつらく苦しいものになっていくことがわかります。
明らかに相手に非があるような場合には断りもしやすいものですが，懸命になってプランを提案し，親身に相談に乗ってくれた相手を最後には一社に絞り込まないといけなくなるということを最初から頭に入れた上で行動していかないと，場合によっては恨み辛みみたいなものがでてくるので注意が必要だと思います。
そんな家造りについて，マンガという手法で分かりやすく，かつリアルに描いた作品となっており，例えば家の工法や業者さんの種類やローンの話まで結構盛りだくさんに描かれています。
その辺は目次などをご覧いただいて，小難しい本や時間のない方，広く浅く知識をつけたい方などに是非お勧めしたい本かと思います。
あとは予算的に余裕があって，一括現金払い出来てしまうような方には平民はこういう苦労をしながら家を建てるんだなぁという目で見ていただくとその苦労の一端を知る機会にはなるかもしれません。
そういう方には当然向かない内容なので，私も含め結構ギリギリで建てますっていう方にご覧いただくとそれなりに夢や勇気をもらえる本とも言えるかもしれません。
ただ，あくまで入門書と書かれているとおり，もっと深く知りたい方にはさらなる情報収集が必要になるだろうと思います。
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