それがいい

始めは書店でカワイイ猫の絵に惹かれ　チョット中をのぞく位いの気持ちで手に取りました

「ダメ男製造機」かどうかを「はい・いいえ」で調べる質問があったので試してみたら
私は9割の確率で「ダメ男製造機」の模様…

確かに　同性ばかりの職場ですが長く働いているうちにイジラレて
嫌な思いをする事が最近増えてきていたのが気になっていたので
いつもなら「本を傷めたら申し訳ない」って気持ちで　こんなに立ち読みをした事はなかったのですが
暫く夢中で読み進めてしまい「人に迷惑をかけてみる」というくだりまで来たところで
「これはきっと、
私にとって何度も読み返したくなる本だ」と購入しました。


その際　この本ともう一冊欲しい本があったのですが　どちらも表紙が傷んでいたので

今こそ思い切って「迷惑をかけてみよう！」とドギマギしながら店員さんに
無傷な本と替えて欲しいと声を掛けたら　爽やかな笑顔で綺麗な本を出してきてくれたばかりか
その中から私に選ばせてくれてビックリ！！
もう1冊の方は残念ながら在庫切れだったので買わない事を告げても
店員さんはにこやかなまま…

今まで「（嫌だけど）お店の人の手を煩わせるのもなんだし」とか
「(嫌だけど)私が買わなかったら他の人が買う羽目になるし」などと傷のある本やノートを買い
部屋のあちこちに有るそれらを見てはジワっと鳩尾辺りが重くなってたのに

い　い　ん　だ　綺麗なものを欲しいと言っても！！

これは　私にとってものすごい衝撃でした

やや呆然と家に帰り　落ち着いたところで気付いたのですが
私の両親は小売店を営んでいて　子供の時から見ていたんですよね
商品を取り替えるために　必死で倉庫を探し回る父や
結局代わりの品が見つからずガックリと肩を落とす母
少しでも商品(パッケージ)に傷が有れば「まけろ」と言うのに
買ってもいない商品を驚くほどぞんざいに扱う「お客様」達
だから言えなかったんですね「替えて欲しい」と