日本語の文章をパラグラフ・ライティングで書く

パラグラフ・ライティングは英語の文章作成の学習においては必須の基礎知識で、
洋書では驚くほどたくさんの本がある。
この本はそのテクニックを、
日本語の文章においても日常的に活用することを説いた本である。
実際、
パラグラフ・ライティングの技法自体は特に英語でないと使えないというようなものではないから、
意図は理解できる。


著者は最初に、
伝わる文書の条件として、
以下の３つを挙げる。

１．大事なポイントが30秒で伝わる
２．詳細もごく短い時間で読める
３．内容が論理的で説得力を持つ。


その上で、
これらを実現するために、
パラグラフ・ライティングがどうして有効なのか、
単なる段落分けとの違いは何なのか、
総論と各論、
パラグラフごとにトピックを分けて論理的に展開するといったテクニックについて、
順に説明してゆく。


この本もパラグラフ・ライティングの書式に沿って書かれてあるので、
すっきりしていて、
大変読みやすい。
つまり、
パラグラフ・ライティングについての解説を読みながらその効果を実感できるという意図が加えられている。