復刊大歓迎!
北九州出身で青森第五連隊に属した末松太平大尉(事件当時30)は二・二六事件で禁固4年の刑をくらいますが、
戦後を生き延び、
この本がきっかけで作家、
三島由紀夫の軍事的なアドバイザーを務めることになったことは、
知る人ぞ知るエピソードです。
この上下2巻本でびっしりと書き込まれた自叙伝の最終章「大岸頼好の死」を読んだ三島が、
「バルザックを思わせる」と「道義的革命の論理」で激賞したことがきっかけでした。
末松はなかなかのインテリです。
しかも自己抑制が効いた文体は、
玄人はだしで、
充分、
ものかきでも通用したことでしょう。
とりわけ陸軍士官学校の同期で、
親友でありながら、
立場を異にしたことから事件に参加、
銃殺刑となる渋川善助との交流が随所に登場しますが、
その哀切きわまりない描写は胸をうつものがあります。
末松はあとがきで自分が経験したことだけを書いたとしていますが、
なかなかディテールが深く書き込まれていて、
彼が生きた昭和初期の社会、
農村、
満州、
そして軍隊の様々な群像が明確な像をもって迫って来ます。
ただし末松は西田税VS大岸頼好の対立構造のなかで、
大岸派と目されたため、
二・二六事件からは疎外されました。
したがって文中に雪の日の事件の臨場感溢れる描写は一切ありません。
また対立派を攻撃するような下品な表現もないため、
血踊るような面白さを求める向きには不向きかもしれません。
しかし昭和の初期に若き軍人たちがなにを考え、
なにを行動しようとしたのかを知る第一級の作品です。
磯部浅一の獄中遺書も超一級ですが、
ここにはまた違う世界があります。
知的で透明な世界があります。
とても魅力的です。
関心がある方には是非お勧めします。
いまは亡きみすず書房編集者の高橋正衛が詳細な注を付けています。
単行本の絶版にピリオドがうたれたことに祝杯を!
私の昭和史(下) - 二・二六事件異聞 (中公文庫)

その他の感想

「病気がみえる」シリーズの最高傑作
丈夫で扱いやすい。フレキシブルだしありがたい。
やっぱりダメ!
シャープと比較して、英語コンテンツ量の差でカシオにしました。
図解での
必須アイテム!
なかなか良い商品だと思います
生き残れ 勝利を手に入れろ
気になるほどではありません。
とにかく回る感触が気持ちいい!!
期待どおり!!!!!
スキマ時間に読めます
引き戸用戸車
勤後に走るのに、ちょうど良い色
やっぱり読まなきゃ
同じ引揚者として
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思っていた以上です
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