歴代ベストBOXとの音質比較【長文注意！3,600字】

　
　かつてリリースされたボウイのベスト盤セットと比較してみました。
比較対象のセット
は以下の３点です。
前説が長くなりますがご了承下さい。
キャリアが長いエキスパート・
モードのボウイファンは「ここからが本題です」までスキップして下さい。


(1)　Sound + Vision / Rykodisc / 90120-90122（3CD+CD-V）1989年
(2)　The Singles 1969-1993 / Rykodisc / 10218-19（2CD+CDS）1993年
(3)　Nothing has changed / Parlophone / 825646205769（3CD）←レビュー対象商品です

　ボウイのカタログがRykoに移る前のRCA期には系統だったベスト盤企画がなく、
LP
で出た「CHANGESONEBOWIE」「CHANGESTWOBOWIE」「RARE」「FAME」が
各個にCD化されました。
互いに重複曲があり、
音質面でも見るべき長所はありません。

　Rykodiscがボウイ作品の発売権を取得すると、
1990年に「CHANGESONEBOWIE」
「CHANGESTWOBOWIE」を結合した形の「CHANGESBOWIE」が発売されます。
こ
れは当時の最新メディアであったCDの収録限界をギリギリまで活用した１枚物の長時間
収録盤で、
音質面ではその後に順次再発するオリジナル・アルバム群の露払いとなるも
のでした。

　「CHANGESBOWIE」と前後して(1)が発売されました。
ディスク４枚組、
外箱がLPサ
イズの超豪華BOXです。
これは「CHANGESBOWIE」を拡大した長大な予告編と呼べる
もので、
RCA期には公式にリリースされなかったレア音源やミックス／編集違いを豊富
に含んでいました。
(1)は2003年にEMIが拡大版を制作してCD4枚組・70曲収録へ再編
成され、
それを2014年にワーナーが再発売しています。

　Ryko盤のマスタリングは基本的に音質無調整のフラット・トランスファーでした。
そ