園芸家のドタバタ喜劇
何かにハマっている人というのは、
本人が真剣で一生懸命であればあるほど、
他人からは理解しがたい存在となります。
その奇妙なというか時に常軌を逸した行動は、
哀れというよりはむしろ可笑しかったりするものです。
本書では、
園芸を熱心な趣味としてしまった者の哀しい(?)性が、
鋭い人間観察によって丹念にというよりも、
容赦ないほど執拗なくらいに描かれています。


SF小説でロボットという言葉を発明し、
ノーベル文学賞候補にもなったほど多彩な作風を誇るカレル・チャペックですが、
自身が園芸熱に憑りつかれたばかりか、
どうにも園芸に振り廻されてしまっている有様を、
自虐的に綴っているとも言えます。
(さらに訳者も、
巻末の注釈で相当の園芸家ぶりを発揮しています。


春の園芸家は、
植物が芽を出し、
茎をスクスクと延ばす様子にワクワクしています。
いや、
ソワソワと落ち着きがないと言った方が良いでしょう。
夏の園芸家は、
早く一雨来ないかとヤキモキし、
降れば降ったで振り過ぎだとブツブツぼやいています。
秋の園芸家は、
お隣の庭が気になったり、
新しい球根が欲しくなったり、
止せばいいのにイソイソと出掛け、
冬の園芸家は、
本当の園芸家とはかくあるべしと言わんばかりに、
土をフカフカさせることに躍起になっています。
そして、
必ずや自分の庭の不完全を発見することになるのです。


かように園芸家の生態とは、
年がら年じゅう様々な衝動に突き動かされ、
居ても立ってもいられず庭に出て、
どうにもままならない日光と水と土とを相手に格闘し、
それで満足するどころか性懲りもなくずんずんドツボにハマっていくものなのです。


それにしても、
このようなユーモアの文体を私は他に知りませんが、
さながらスラップスティック・コメディーのタッチと言えるのではないでしょうか。
それも、
ジャック・タチの映画のように、
爆笑を誘うものではなく、
その純粋さを愛おしむような微笑みを促す悲喜劇です。
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園芸家12カ月 (中公文庫)

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